オフィスの電気代削減・節電<冬期編>
オフィスに掛かるランニングコストでは、賃料や共益費など固定費に注目しがちですが、意外とコストが掛かっているものが『電気代』です。
オフィスの電気代削減対策として、今回はすぐできる、冬の節電方法をご案内します!
冬は空調より照明の消費電力割合が高い!
一般的な事務所で使用される消費電力は、空調・照明・OA機器がほとんどです。
節電対策として、まず思いつくのは空調の利用を控えることです。確かに夏期であれば、クーラーの設定温度を抑えることは一番節電効果が高いと言えます。
しかし、冬期の消費電力では空調より照明の割合の方が高くなります。
照明の節電対策といえば、まず思いつくのがLED照明への切り替えだと思います。
LED照明を企業向けに販売している大塚商会によると、一般のオフィスが利用している直管形の蛍光灯40形をLED照明に交換することで、消費電力量を45%程度削減できるそうです。
しかし、LED照明は導入コストがかなり掛かります。また賃貸オフィスを利用している場合は、勝手に設備変更が出来ないなどハードルが高いため実現が難しいと言えます。
そこで、オフィスの既存設備を活用しながら、ちょっとした工夫や運用の見直しで「照明」の節電方法を考えてみましょう!
蛍光灯器具を確認して蛍光管を見直し!
一般的にオフィスで使用されている蛍光灯器具には、3つのタイプがあります。それぞれのタイプにより、適合する蛍光管があります。
インバーター式(HF型)の場合、実はLED照明と比較しても電力消費量はさほど変わりません。したがって、LEDと同等の節電・電気代削減に効果があります。
節電・電気代削減にLED照明を検討する前に、まずは現在のオフィスの蛍光灯器具がインバーター式(HF型)かどうか確認をしましょう。
あなたのオフィスがインバーター式(HF型)だった場合には、利用している蛍光管に着目しましょう。
インバーター式(HF型)は、「FHF32」の蛍光管を使用することで、高い節電効果、電気代削減効果を得られます。
しかし、インバーター式(HF型)には、ランプフリーという蛍光管の種類を選ばないタイプもあり、節電効果の発揮出来ない蛍光管が設置されていることがあります。この場合「FHF32」以外の蛍光管を設置すると本来の節電効果が得られません。オフィスの電気代削減につながりません。
一度蛍光灯器具と蛍光管を確認することをおすすめします。
夏期と冬期の電力消費の割合
照明照度を300~500ルクス運用へ!
オフィスの机上面照度の基準として、JIS照度基準では、750ルクスとされていますが、労働安全衛生規則で定める照度基準は、『精密な作業』において300ルクス以上とされています。
東京都内事業所では、東日本大震災以降、照明の間引き等により、照明照度を750ルクス以下に見直す取り組みが開始されています。この間引きを行う節電手法が「カット」と呼ばれる手法です。
反射率を利用した内装で節電にチャレンジ!
反射率とは、物体の表面に照射された光の反射量の入射量に対する割合のことです。
白に近いほど反射率が高く、黒いほど反射率が低くなります。
一般的な照明器具は直接光だけでなく、天井や壁、床に照射された光が相互反射して到達するため、反射率を利用すると、小さな光束でも照度確保が容易となります。
オフィスの内装材や色、組合せを工夫することで、節電・電気代削減に取り組んでみましょう!
参照:節電対策の参考ガイドブック 東京商工会議所
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